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月見台のある茶室
呉服屋さんが迎賓のために自邸に設けた広間続きの小間茶席で京間3畳台目ですが、奥の障子3枚を左壁に引き込むと、そこに3人掛けの炬燵式カウンタ-が現れ、水屋から水割りなど持ち出して茶庭を眺めながらの団... -
箱根仙石原の和風迎賓館
実は同じ敷地のなかに隣接して洋館の迎賓施設があり、施主のお仕事の関係から外人の接客には和座敷からなる迎賓施設も必要と判断されてこの計画がスタ-トしました。小間・水屋・広間に玄関・化粧室からなる木造... -
敷地活用計画
丘陵地斜面一体の敷地を活かして茶庭と小間・広間を抱える邸宅計画の外観スケッチです。左隅にある茶室へのアプロ-チは画の手前、丘の下からの回遊式の茶庭となります。茶室右手の高床座敷が大広間、さらに右手... -
社交場としての茶亭を作る
気の合う仲間が気軽に集まり、ある者は離れにしつらえた風呂へ入って汗を流す者もおり、また別の者たちは隣の茶室で茶を喫して閑談する者もいたりして、ときに場所をこの土間に移して囲炉裏の火をかこみ外の竹林... -
小さな空間を広がりある場にみせる試み
お鮨屋さんの内観スケッチです。カウンタ-向うの通路壁を外壁に見立てて手前に竹格子を入れ、その足元には植栽を見せて、通りからよその建物の外観を見ているような効果を期待しています。天井も鴨居の高さから... -
ホテルの中のてんぷら屋さん
お蕎麦やさんのように控えめで落ち着きのある席つくりを求められたことでまずやったことは、揚場を無煙ロ-スタ-にして客席から目立たぬようにし、通路と席つくりに余裕をもたせたうえで、さらに室内に水平材の... -
ホテルの中のステ-キ屋さん
牛肉を食する習慣は明治以前の日本にはなく、牛鍋が一般に人気を博するにおよび抵抗なく庶民の口に入るようになったようです。ここでは古く南蛮文化を好奇の眼で喜んだ桃山の時代に還り、店内の壁を赤・青のギヤ... -
変形の敷地に立つ若夫婦のための新居
ここでは初めから数寄屋でという希望はなく、ただ台形敷地を目いっぱい活用して木造の味わいを生かした吹き抜けのある明るい住まいを、という要望により梁・柱の木構造を軽快にそのまま見せて行こうとした計画で... -
お茶室は3畳台目できまり
せまい小間茶室の天井を真行草と技法違えて作るのが一方の決まりごとのように思い込んでいる方も多いのですが、この例のように杉棹縁を入れた一枚天井も落ち着いた風格があり、御亭主の華美でない人柄をみるよう... -
公共公園の茶庭入口としての門構え
一般通路から茶室のある庭へ茶会参加で訪れる方達を初めにお迎えする大事な施設ですので、それなりの雰囲気を醸していなくてはなりません。ここでは素朴な味わいの栗材をつかって部材構成し、屋根は桧のこけら葺... -
建具の製作図
工事がスタ-トして内部造作(敷居鴨居等の取付)が始まる頃に建具図面を書き出します。建築図で一応の小さな原案は出来ているのですがここで10分の一の姿図と現寸の断面検討で建具屋さんと意思の食い違いが出...