箱根仙石原の和風迎賓館
実は同じ敷地のなかに隣接して洋館の迎賓施設があり、施主のお仕事の関係から外人の接客には和座敷からなる迎賓施設も必要と判断されてこの計画がスタ-トしました。小間・水屋・広間に玄関・化粧室からなる木造平屋一棟のこの施設は全体が茶室としての機能で計画されています。接客動線の中から一切のプレ-ト類(スイッチ・コンセント・空調パネル)を締め出し、格天井の格間には薩摩葭の間接照明、床脇書院には二重棚、二間矩折り引込全開放の障子、座敷全面の床暖房など、住宅とは異なる工夫を随所に仕込みました。