変形の敷地に立つ若夫婦のための新居
ここでは初めから数寄屋でという希望はなく、ただ台形敷地を目いっぱい活用して木造の味わいを生かした吹き抜けのある明るい住まいを、という要望により梁・柱の木構造を軽快にそのまま見せて行こうとした計画です。左手に梁を挟んで2階天井までのガラス建具の大開口が天空のまばゆい碧さを室内に引き入れています。内部は真壁で、外部はしっかり断熱を施した大壁仕上にして、天井は2階の床組をそのまま見せた造りになっています。それでも若い夫婦が住まわれてから、木組みのバランスに風の吹き抜ける数寄屋のテイストを感じてくれることを祈ったことでした。